夜にふられても

最近もっぱら90年代ブームだという。

個人的な話ではあるが、僕の中のカルチャーは90年代から始まっている。

洋楽なんかはまさにそうで、それまでEpic SONY系やビーイング系の日本人アーティストばかり聴いていたので、洋楽との出会いはまさにカルチャーそのものだった。

ロッキンオンなどの洋楽誌などあることにはあったのだが、どこからどう読んで良いかわからず、音楽の情報としては当時のソニーマガジンズが出版していた「What's iN?」が情報源だった。

 

f:id:hynm_hayashi:20190219153002p:plain

*89年の「What's iN?」。ページが擦り切れるほど読んだ覚えがある。ローリングストーンズとはここで出会った。表紙のイラストのファッション感や邦楽/洋楽のバランスが取れた雑誌だった。

 

そして、その「What's iN?」に掲載されていたあるバンドがとても気になった。

時は1994年、「WEEZER」との出会いである。

 

f:id:hynm_hayashi:20190219153435p:plain

*記念すべきWEEZERの1stアルバム。当時池袋に住んでいた僕は丸井の地下にあったヴァージンメガストアにて購入。豊島区で最初にWEEZERを買った自信がある。その後クラブでできた友人に邦楽好きを打ち明けられずに悶々としていた時期があった。B'zのシングルを洋楽のCDで挟んで買うという、AVみたいな買い方をしていた。

 

ジャケットからサウンドが一切想像できないのが興味をそそった。

1曲目、8分の6拍子のアルペジオから始まる「My Name Is Jonas」は僕の右脳を

ロックするには十分すぎた。

ここからUS/UKインディーロックへの長い旅が始まった。

 


同時にクラブに出会う。

ディスコには一度だけ行ったことがあったが、当時のそれには馴染めなかったので

クラブは衝撃的だった。

今では「別に」って感じだが、夜遊びの中に全く知らない世界があると知った時は

楽しくて仕方なかった。

たまにクラブで出会う文化(服装学院)のかわいい子が持っていた「筒」の中身がパターンだと知ったのもカルチャーショックの一つだろう。

そもそもなぜクラブにパターンを持ってくるのか謎ではあったが、今ではどうでも良い。

ただその子に筒がとても似合っていた。

それだけの話。

 

今年のフジロックフェスティバルだが、CHEMICAL BROTHERSの出演が発表された。

 

f:id:hynm_hayashi:20190219161045p:plain

 

*「Leave Home」初めて聞いた時はマジでビビった。ドラムのサンプリングが全てジョンボーナムのものと聞いた時も同じくマジでビビった。

 

ブームというか、90年代のプレイヤーが2019年現在に現役でヘッドライナーを務める事実がもしかしたらカルチャーは90年代である水準に達したのではないかと思う。

そういえば藤原ヒロシさんも以前インタビューにてこのような発言をされていた。

 

 

例えば70年代に、20年前にお父さんが好きだった懐メロを聴くと、明らかに古いと感じたでしょ? でも2016年に90年代後半の曲を聴いても古さを感じない。ニルヴァーナレニー・クラヴィッツの20年前の曲を、若い友達が『新譜なんですか?』って聞いてくることもある。90年代の曲が今も新譜として通用するんですね。だから『新しい音楽』は、90年代で終了したと思っています。

 

順当にいけばこの後は00年代ブームなのだが、いわゆる裏原宿と言われたようなシーンになるのだろうか。

要するに、過去のカルチャーのサンプリングやカットアンドペーストによるリミックスだ。

肌で感じる部分としては、僕個人のトレンドがインディー回帰しているような気がする

(経営者としてどうかと思うが)。

またそれは売り上げ以外の仕事のモチベーションになっている。

そういう意味では夜は遊びに出るよりも打ち合わせの方が多くなったが、どこかで原点回帰を求めているのかもしれない。

興味だけで時間を費やしていたような。

 

そんな思いで幾つかのイベントの企画をしている。

僕個人の今最も興味があることが表現される内容になりそうだ。

改めて告知をするので是非みなさんに足を運んでもらいたい。

「ブーム」に乗るのではなく「オリジナル」であるためにどうするかーー最近はそればかり考えている。

 

最後にGHOSTチームで飲んだ時にM.A.S.U君が撮影してくれた写真を貼っておく。

話が尽きない彼らとの旅もまだまだ終わりそうにない。

 

f:id:hynm_hayashi:20190221110025j:image